Lavendura 30mmアイピース
見かけ視界:43度
レンズ構成:3群6枚
アイレリーフ:17mm
コーティング:全面超低反射コート
形式:ラベンデュラ形式
重量:110g
寸法:長さ82mm、ゴム見口収納時72mm、直径41mm
φ31.7mm用フィルター取付可能
・店長から一言:
超整像アイピース、ラベンデュラアイピース第二弾の発売開始です。
望遠鏡の性能を最大限に引き出すにはラベンデュラアイピースを推奨致します。
軽量なので双眼装置にもお勧めです。
いつまでも見ていたい美しさです。
【自然な感覚で風景や星空を見たい】これがLavenduraアイピース開発の始まりでした
最近の天体望遠鏡の世界では見かけ視野が70度~110度に及ぶ広い視野が特徴の高級アイピースが各社から販売されています。 広視野アイピースを使うと天体望遠鏡を『のぞき穴の世界(従来アイピースの狭い視界)』から『目の前の世界』に変貌させます。 広視野アイピースは明らかに存在価値があります。 しかし広視野アイピースの像では違和感を覚える場面にも遭遇します。 地上風景や月面散歩などの場面では視野の中央から外側に向かって視野の歪みが増していく強い歪曲収差の存在を感じるからです。
逆にこの違和感を全く感じさせないアイピースもあります。 Radianというそのアイピースは60度の見かけ視界全域にわたって完全な平坦性が確保されています。 視野の端から逃げていく惑星像ですら視野中央にいたときと何ら変わることがない整像性はアイピースの重要な性能の一つであると教えられます。
Lavenduraシリーズは18mmよりも長い焦点距離のなかったRadianを補う目的で開発した超整像アイピースで既に63mm、55mm、30mmを発売し、今後50mmと40mmクラスを追加する予定です。
Lavenduraシリーズのアイピースで高倍率の惑星観測などを行う場合にはTelevue社のPowerMateに代表されるテレセントリック系バーローの利用がベストマッチとなります。 既にお手持ちのアイピースの価値を2倍に高める意味でも高品位なテレセントリック系バーローとの併用を強くお奨めいたします。
【設計の基本はピンホール】収差はそこからのズレではじまるのです
光学設計上ピンホールは理想的なレンズとして取り扱えます。しかし、ピンホールは面積がゼロなので光を集めることができません。そこでピンホールの位置に面積を持った集光目的のレンズや鏡を置くわけですが、レンズの面積が様々な収差発生の原因となります。
一般にアッペオルソやプローセル、ラムスデンのような前後対称の群を持つ光学系(図1)は像面湾曲収差を打ち消し合う効果(図2)により低い歪が特徴です。しかし、現実の光学系では前群に入射した光束は絞られて後群に入射するために後群の補正量は不足します。不足する後群の補正量を適正化する方法は幾つか考えられます。
Lavenduraは不足する後群の補正量を補う目的で単独色消しの第3群を配置(図4)して像面湾曲ゼロ、歪曲収差ゼロを達成した3群6枚の新規な光学系です。
【Lavenduraアイピースの像】歪曲収差のない像は気持ちの良いものです
写真1は北茨城市在住の清水様が撮影されたマンション壁面タイルの写真に基準線を入れたものです。Lavenduraアイピースは歪曲収差をほぼ完全に補正しており視野全面にわたり1点で焦点を結びます。
この優れた整像性は昼間の風景、夜間の惑星やディープスカイの眼視、特に双眼での観測において圧倒的な映像情報量をもたらします。また、アイピースによる拡大撮影やコリメート法による縮小光学系など天体写真の分野にもおいても広い適合性を示します。
北軽井沢観測所 大久保秀一
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【ご感想】
ラベンデュラ30㎜は、天文同好会の例会後にL55㎜を見せていただいたのが初めの出会いでした。
一見して分かる抜けの良さと像の平坦さ、そしてテレビュー社のパワーメイト4×との組み合わせでも他のメーカーの単焦点アイピースに引けをとるどころかラベンデュラ30㎜の何倍もする高価なアイピースを遙かに凌ぐ高倍率像のすばらしさでした。
ただ自分が所有しているドブソニアンにはL55㎜は倍率が低すぎて、アイピースの視野中央に黒い遮蔽影が見えるため購入は控えていました。
しかしその後にL30㎜が製品化されるという話を聞き、L55㎜の見え味の良さがそのまま短焦点化されるので双眼装置用のアイピースにはこれしかないと判断し、躊躇することなく2本を即注文しました。
30㎜前後のアイピースは国際光器のフォトン25㎜とペンタックスXW30㎜を使っていますが、地上の電柱を見た時のL30㎜はとにかく「明るい~!」とうなってしまう像でした。
特にアイピースをL30㎜から、XW30㎜に差し替えた途に・・・何と薄いベールがかかったような見え方で、まさか見え味が良いXW30㎜がこんな見え方だったのかととても驚きました。
GOTOー14ドブソニアンとデンクマイヤーのBINOTRON-27 での双眼観望では、M27・M57・M42・M82などの星雲の見え方が、フォトン25㎜やXW30㎜では薄っすらとしか見えないものが、L30㎜では白い雲のように星雲が濃く見え、球状星団などは星々が非常にシャープに分解して見えます。
また歪曲収差がまったくないと言っていいほど感じられず、中央部で合わせたジャストピントの像が視野周辺部でも崩れることがなくとにかく抜けがよく明るい視野に歪曲収差がない平坦な像にはすっかり虜になりました。
また1本の重量が110g非常に軽いので、双眼装置用にはベストマッチです。
他の特徴として、たっぷりと厚みがある表面処理、軽く押し引きだけで伸縮する折り返す必要がない柔らかなゴム見口、バレル部が段付きでなくテーパー状になっていてアイピース脱着時に接眼スリーブに引っかかりにくい構造となっている、アイピースのあらゆる角部が滑らかに面取りさせている・・・などなど憎いくらいの心遣いと使い勝手の良さ。
更に非常に優れた漆黒の艶消し塗装が接眼レンズのすべてのリング内面に施されている点も見逃せないところで、まったく手抜きのない素晴らしい製品で、持っている喜びを与えてくれるアイピースです。
これだけの優れた性能を持ったアイピースが税込27.000円というのはまったく信じられない価格です。
何か欠点はないのか?といえば視野が43度と狭いことだけなので、願わくば50度~60度の見かけ視野が得られるアイピースができるといいですね。
(埼玉県ヒデ様)
双眼装置を使用しての太陽Hα眼視観望用として購入・使用しています。
星祭で試作品を見せていただいた時から注目していたアイ ピースでしたが、期待以上のものでした。
構造・外装など:
控えめに言っても大変個性的な外装色ですが、美しい仕上がりです。
重量は軽く、また外径も小さいため、双眼装置での使用には向いて いると思います。
ゴム見口は、個人的にはもう2~3mm高ければ、と思うこともありますが、形状・折り畳み構造など、とてもよくできています。大手メーカーにも見習って欲しいくらいです。
バレル部はテーパー状になっていますが、これがやや深く、リング 締め付け型のスリーブだと固定するためにかなり締め付けリング回さ ないといけないケースがあります。また、購入当初には、この深めのテーパーのために、気付かずにアイピースを斜めに挿入した状態で固定してしまったことがありました。もっとも、多少の注意で防止できるレベルのものなので、目くじらを立てるようなものではないと思っています。
このクラスのアイピースでは珍しい気がしますが、飾りリングにシリアルNo.が彫ってあります。これはなかなか良い気分です。
光学性能について(太陽Hα観望限定):
太陽のHα光観望では、Hαフィルタの出来はもちろんですが、アイ ピースの良し悪しも相当見え味に効きます。そのため、今までもアイ ピースは比較的定評のあるものを使用していたのですが、このLavendura30mmは、プラージュの明るさ・プロミネンスやダークフィラメントのエッジの切れ方など、コントラスト・シャープネスについて一目で分かる違いがありました。
若干大げさではありますが、口径が1ランク大きくなったかのような見え方です。
ディストーションが小さく、かつ像面がフラットなため、多少視野中心から外れても見え方が変わらない点も非常に好印象です。
気になった点は、太陽を視野最周辺部に置いた場合に視野環外が光ることです。にも関わらず像のコントラスト自体は高いのは不思議なのですが…。ただ、私が所有している最初期版(シリアルNo.が1桁)よりも後の個体では既に対策されていると聞いています。その状態を見ていないので効果のほどは分かりませんが、私の個体よりは良くなっていることでしょう。
価格について:
狭めの見かけ視界、バローはテレセントリック系が推奨な点など、使い道・使い方を選びはしますが、はまった時はまさに「無双」と言いたくなる性能で、こと私の主用途:太陽Hαに関しては32~25mm
あたりの他のアイピースの出番を全くなくし、くすぶっていた大口径
への買い替え欲求を霧散させるほどの性能を示したこと考えると、 リーズナブルを通り越してバーゲンプライスと言ってもいいのかもしれません。
その他:
予定はないとは聞いておりますが、個人的には短焦点側にラインナップが増えて欲しいと感じております。
Lavendura 30mmは以前から試作品を見せてもらったりして興味がありましたが、今年の双望会で製作者自身が製品版を持参されたのを機にじっくりとテストするようになりました。 外観は昨年発売されたLavendura 63mmと同じラベンダー色をしており、製作者が最近導入されたNC彫刻機によって 筐体に製品名とシリアルナンバーが彫刻されているので高級感があります。
当初は見かけ視界が狭いので月・惑星用としてじっくりテストしようと思っていましたが、 先月末に静岡の奥大井に遠征した時に10cm F6.4のフローライトアポとLavenduraで網状星雲とバラ星雲を見ると、ヌケが良いのでライツPlanokularよりも模様がよく見えていましたが、天体の全てが見えないので、 もし星雲を見る時は、最初から導入に使うというよりも星雲の模様を比較観察する方が良いでしょう。
視野全体がフラットで無収差なので視野の隅に天体が動いても像が崩れないのでゆったりと観察出来ます。 また、筐体はコンパクトで軽量なので双眼装置にも相性が良いと思います。
双望会では既に熟練マニアがHα太陽望遠鏡の双眼装置にLavenduraを装着して愛用しているくらいです。
Lavenduraはシリーズ化が予定されているとのことなので、今後の製品もとても楽しみにしています。
(fmasa様)
ラベンデュラのインプレです。
私の主力アイピースはテレビューですが、プルーセル40mmパンオプティック24mmと比較しましたが、いずれのアイピースも、像が曲がったような収差?が見られますが、ラベンデュラは建物の周辺まで収差なくフラットで、透き通った様なスカッとした見え味で、素晴らしかったです。
今までアイピースの比較を余りした事がなかったのですが、初めてアイピースの収差の差を感じることが出来ました。素晴らしいといしか言いようがありません。
気になるギガオプトAspheric 30mmとの比較ですが、流石にどちらもヌケがよく何とも言えません。
初めは中心像は、ギガオプトの方がヌケがいいのかなっといった感じもあったのですが、ピントがラベンデュラの方が合っていませんでした。
合焦ポイント?の位置が同じ30mmでも、ラベンデュラの方が手前にあり、延長チューブを外して、よーく見比べてみると、う~む・・・、どちらも互角ではないでしょうか・・・?
ラベンデュラは、美しく軽量でコンパクト、バレルのコーティングがどのアイピースよりも滑らかで、非常に双眼装置等に抜き差しし易かったです。
ギガオプトはレンズ径が大きく視界が10°程広いので、見やすさはギガオプトの方が若干優位かなっといった感じです。
周辺像が崩れると聞いていましたが、私の目では気にはなりませんでした。
いずれにしてもラベンデュラは、素晴らしいアイピースでした。
私は大変満足しております。有難うございます。
希望としては、テレビューラジアンを私は持っていないので、ラベンデュラで6mmや4mm等、高倍率惑星用アイピースが、出るとうれしいです。
この度は、誠に有難うございました。
今後共、宜しくお願い申し上げます。
(岐阜県 T様)
《取り扱い店のご案内》
・スターベース東京店様 展示品あり
店舗情報
110-0006 東京都 台東区 秋葉原 5-8 秋葉原富士ビル1F
電話:03-3255-5535
営業時間 11:00~19:00
定休日:毎週木曜日
* JR秋葉原駅より徒歩5分、地下鉄銀座線末広町駅より徒歩3分
・スコーピオ様
店舗情報
〒454-0871
愛知県名古屋市中川区柳森町1807
TEL 052-387-6790
FAX 052-387-6791
営業時間 13:00-19:00(延長営業可能です。お電話ください)
水曜定休(観望会開催時は18時閉店)
その他臨時休業日あり。
■ お客様の声
おすすめ度 | 窪田宏史様 | 2018-06-18 |
各種アイピースを試用させてもらい、こちらの意見・感想も聞いてもらい、迷光防止用のゴムカップをつけてもらった。望むらくはその辺も考慮・試験した上で製品化して欲しいのだが、それなりに対応して貰ったので今回はOKでしょう。 |